社員教育への取り組みをお聞かせください
社内教育や人材育成には、かなり力を入れています。研修制度では、役割や責任の重さを基準に実施する階層別研修と担当業務に応じて実施する業務知識や機械整備の技術を向上させる業務研修がメインです。研修への参加は、会社が指名する場合と自ら手を挙げるオープンスクールがあります。
また、日常業務の中ではKY(危険予知)活動と称して、無事故・無災害を徹底するために、講義や実技指導、資格取得の義務化等を行っています。「安心」「安全」「コンプライアンス」に対する意識は、かなり浸透していると自負しています。
求める人物像とは?
弊社の採用では、次の5つを掲げています。
- 成長意欲を持った方
- チームワークを大切にする方
- コミュニケーションを大切にする方
- 何事にもめげずに取り組む方
- 機械の好きな方
社員にもとめる資格は?
2つの考え方があります。その1つは、業務を行う上で必須となる資格です。フォークリフトやクレーン等は、自社敷地内(私有地)で動かすだけであれば免許はいりません。
しかし弊社は、前述のとおり「安心」「安全」「コンプライアンス」を重視しているため、資格がない人に機械を触らせることはありません。そのため、弊社が取り扱う機械で資格(免許)が必要なものは会社が費用を負担して社員が資格を取得するようにしています。弊社の多くの社員は複数の資格を保有しています。
2つめは、お客様の「困った」に応えるために、より専門的な知識を保有し、提案ができるよう、業務の幅を広げるために取得する資格です。たとえば建設機械整備士、建設施工管理技士、土木施工管理技士、電気工事施工管理技士、造園施工管理技士、高度管理医療機器管理者等があります。
ビジネスネームについて
レンタルのニッケンでは、全社員が本名ではなく、ビジネスネームで仕事に取り組んでいます。芸能人でいうところの「芸名」です。社長も役員も例外なしです。ビジネスネームを導入したねらいは、公私の区別を明確にすることにあります。
社員それぞれが様々な思いを込めて名前をつけ、会社という劇場で、仕事という芝居を演じるプロの役者になりきるわけです。創業20周年の記念行事としてスタートしたのが始まりです。最初のころは創業者が社員一人ひとりに名前を付けていました。例えば、八王子営業所の所長だから「王子さん」というように。スタートして25年になりますから、さすがに今では自分が申請し、認可を受けるという運用になっています。
しかし、新卒入社の新入社員が30案考えて、やっとその中の1案が通るかという位、審査の基準は厳しいです。審査基準の一例を挙げます。
・すでに使用されているもの、使用終了後3年が経過していないものは不可。
・芸能人、歴史上の人物名は不可。
・意味があり、ひねりがあり、お客様が不快に感じないもの等
私のビジネスネームは、「合志謙人」ですが、「志を合わせる、謙虚な人でいたい」という思いを込めています。極端に言えば、社員どうしでも本名を知りません。それくらいビジネスネームは浸透しています。具体的なビシネスネームについては、弊社ホームページ等で探してみてください。
ナレッジサーブの「ネット講座」で、学ぶ意欲のある会員に向けて応援のメッセージをお願いします。
「初志貫徹」 気付いてやり始めたのであれば、最後までやりぬいてください。応援しています。
取材を終えて
非常に元気のある会社でパワーを感じました。
会社の名前からも何をする会社か明確で、創業理念や教育の随所に明確な方向性が示され、社員へも企業コンセプトが伝わりやすいのではと感じました。また、それを維持するための投資は惜しまず行っており、システム面も強い企業です。
ビジネスネームという発想もきちんと意味があり、インタビューに応じていただいた合志様ももちろんビジネスネームです。
役員に太郎という方が多いので、「太郎と付けると出世するのですか」と聞いたところ、基本男性は太郎、女性は花子とのことです。
最近は太郎だけでは限界があるらしく、緩和されている様です。
しかし社員同士本当の名前を知らないとは・・・
以上大変楽しくインタビューさせていただき誠にありがとうございました。 |