社員教育への取り組みをお聞かせください
弊社は、今紹介されたミッションのもとに専門家が集まったプロ集団です。
社員の平均年齢が56歳ということからもお分かりのように、ひとりひとりは医薬品業界で多くの経験と高い知識を有しており、自己完結型で責任を持って各々の担当業務を遂行できる能力とモチベーションを持っております。
社員教育の取り組みとしては、このような背景から、各社員は技術的なスキルは既にかなり高いレベルにあり、また自主的に日々勉強しておりますので、会社としては組織力を高めていくために、コミュニケーション能力向上やマネジメント能力強化といったところに力を入れています。
具体的には年に1〜2回、全社員研修旅行を行っており、ここでは特にコミュニケーション力の向上を意識した研修を毎回実施してきました。 また、四半期ごとに社長による全社員への会社説明会を開催しており、NPCのミッションをもとにした8つの行動基準の浸透、並びに会社全般に関わる重要な情報の共有を図っております。
他にも、「判断に迷ったら患者さんの利益を優先すること」が弊社行動基準の原点ですので、弊社が開発中の医薬品等に関連する患者会の幹部の声を聞く機会をできるだけ持つようにしています。
さらに、本社や支店において、当社部門や製品に関連する専門家をお呼びして最新の情報共有会議や勉強会等を定期的に行うほか、外部で開催されている勉強会や開発関係者の集まる会に参加してもらっています。
どのような人材を求めていますか?
弊社が全社員と共有しているフィロソフィーが明確なためか、既存の社員も、弊社に就職を希望する方も、自分の持つ知識と経験を活かし、医療を通じて社会に貢献したいといった非常に高いモチベーションの方が多いです。
社員の平均年齢が56歳と述べましたが、これは性別、年齢で区別してきたからではなく、その人の持つ思いとスキルで判断し、会社の即戦力として採用してきた結果です。 若いMRさんの採用を意図的に避けてきたわけではありませんので、条件が合えば若い方の採用も増やしていきたいと思っています。
専門性が高い業界なので、63歳が一応の定年ですが、前向きで高いモチベーションがあれば何歳でも働いていける会社です。 実際に、常勤の70代の社員が5名もおり、出向、業務委託や派遣を含めた総勢200名弱の4分の1以上が60代の社員です。
あわせてグローバルな業界でもありますので、配属部署によっては海外とのやり取りや、英語の資料も多いので、採用基準ではありませんが英語のスキルについては面接時に確認させていただいております。
ナレッジサーブの「ネット講座」で、学ぶ意欲のある会員に向けて応援のメッセージをお願いします。
「継続は力なり」といいますが、勉強は続けてください。
思いついてパッとやってすぐやめるのではなく、継続を心がけてください。
特に20代、30代の方、惜しみなく自分への投資をするべきであると考えます。 昔、ある恩師から“月給の1割は勉強代、本代に使いなさい”と言われたことがありますが、それくらいの気概で取り組んでいただきたいと思います。
皆さんを応援しています。 ぜひ頑張って下さい!!
取材を終えて
今回の取材で、ノーベルファーマは、「医療で社会に貢献するプロ集団」という印象を強く持ちました。 企業フィロソフィーが明確であることから、それに賛同した、専門能力・モチベーションの高いプロ達が集まっている訳です。
つまり、各社員がセル方式で独自に活動をしているにも拘わらず、会社が示す方向性とほとんどズレがない、今後ますます成長していく企業であると強く感じた次第です。
池田部長、取材のご協力ありがとうございました。
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